昇格試験に落ちる、ということもよくあることです。横並びの新入社員の時代から10年も経過すると、各人の立ち位置は大きく違ってきます。能力の差と言ってしまえばそれまでですが、管理職として部下の心に寄り添うことが大切です。
昇格試験に落ちた部下の心境を考える
昇格試験に落ちた部下の心境は
- 自己嫌悪
- 焦り
- 疲労困憊
通常だと「何も信じられない」という思いが日に日に強くなっていきます。チームワークは崩れやすく、仕事効率も悪い状態に陥ります。
上司として部下の管理をしなければいけないあなたならお分かりの通り、メンタルが不安定な部下を見て見ぬふりはできません。その対応いかんが自分に関わってくるからです。
自己嫌悪
部下は自分の能力が否定されるわけですから、昇格試験に落ちるのはとても落ち込みます。自分の能力に疑問を持ってしまうと、やけになり、仕事も雑になりがちです。
すねるような感じ。どうせ自分は、という「どうせ」という言葉が出てくると要注意です。
焦り
周りの同期が昇格していれば、焦る気持ちもあるでしょう。順調に行ってうらやましく、自分と比較してしまいます。
「~さんはいいよな」なんて言葉が出てきた時、少し気配りをしてあげたほうが良いサインですね。
疲労困憊
昇格試験に落ちてショックが大きく、それだけで疲労困憊してしまう部下もいます。いろいろな思いが発散できず、内にこもって疲れてしまうんですね。
管理職として短時間でも話す時間を
管理職の立場で昇格試験に落ちた部下を、そのままにしておくことはもちろん許されないですね。管理職のあなた自身の評価につながるからです。
まずは部下の話に耳を傾ける
管理職として現状打破できるヒントを自分が伝えることができるなら、伝えるべきです。しかし部下の心に響かない場合もあることは心しておいてくださいね。
心の内を吐き出してもらうのがまず大切な対処だと思います。
一緒に寄り添う
これからが難しいのですが、部下にあまり接近しすぎると白々しく感じるもの。業務に助言したり、振り返りを促したり、励ましたり。日々の業務の中で気づいた点を、2週に1度でもいいので話してみる。
部下が困っている事があれば話しやすい関係性を築くつもりで、長期的に続けていきます。
人を動かすためには管理職である自分も学んでいくことが大切です。
成長を促すための目標設定
少し状況が落ち着いてきたら、今後どうしていくのか、どう行動すべきかを話題に持ってくるのも良い方法だと思います。
次の昇格試験を受ける、受けないにかかわらず、部下として今後「自分がどのような人物に成長したいのか」「そのためにはどう行動すべきか」という目標を部下から引き出します。さらに上司としての意見もそこに加える。
変化は相互理解ができた後、腑に落ちて、行動が変化した後にしか出てきません。長い道のりです。
次の評定時に記載する
上司としてのあなたは、その変化をしっかりと見守り、次の昇格試験の時に評定欄に書き加えることができれば一通りの流れは終了と言えるでしょう。
そうなんです。思った以上に手間がかかり、ストレスが双方にかかる作業となるのですね。
自分の悪い点を他人から言われるのはイヤなもの
自分の悪い点を上司から言われるのはとても嫌なものです。上司である自分もなるべくなら穏便に済ませたい。しかしそれでは社内の雰囲気がよくなりません。
部下の悪い点を直すことで、部下自身も気づかなかったことを直せる、上司も生産性を上げることができると双方に良い変化につながります。
部下・上司とも気を遣う作業となりますが、うまく成長していくことで会社内の雰囲気がガラリと変わるのは圧巻です。
読書や社会人スクールで管理職としてヒントを
部下に言いにくいことを伝える。その時に自分の気持ちを正しく伝えるには、コミュニケーションが大切です。
悪いところをストレートに伝えてしまうと、昇進試験に落ちた部下にとって大きな負担になり得ます。ここは言い方をよく吟味すべき大切なところです。
思いやりを持ちながら、期待している気持ちを伝えることで信頼を得ていくのが上司です。しかし実際に上司としての自分の仕事もやりつつの会話になるので
中途半端になり、部下との誤解を生む原因になりかねません。
それならばポイントだけ押さえて、いざという時に出せる言葉をいつでも発せられるような実力をつけておかないと、真の磨かれた人とは言えないですね。
私は社会人スクールでコミュニケーションを学ぶことをおススメしています。ビジネス上でのコミュニケーションのポイントを実践形式で学ぶことができるからです。
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